会報「伝木」

伝木23号(平成23年12月15日発行

■ 第7回総会と高山セミナー/玉腰徹
■ 高山セミナーに参加して/萩原義雄
■ 東日本大震災支援活動報告/北茂紀
■ 高山吉島家住宅の梁断面/蜂蜜大工
(写真1)吉島家住宅の梁

写真1 吉島家住宅の梁

(図1)蜂蜜大工さんが描いた断面図

図1 蜂蜜大工さんが描いた断面図

(写真2)蜂蜜大工さんの仕事

写真2 蜂蜜大工さんの仕事

■ おお住うの家/荒井芳民
(写真3)古民家修復

写真3 古民家修復

■ 福井県越前市の大工・向井弘棟梁/山内康子
(写真4)日本基督教団武生教会礼拝堂内部

写真4 日本基督教団武生教会礼拝堂内部

■ 木製建具のディテール八/松本昌義
■ 総務だより十三/井上説子
■ 『新訂日本建築辞彙』の紹介/三浦清史
■ <コラム>?大震災と神社 その1/稲 貴夫
■ 題字写真の説明「関東大震災に耐えた本道の小屋組」/神楽坂工房

■ 伝木季報/編集後記

伝木22号(平成23年7月20日発行)

目次
■ 秩父木組みの家プロジェクト完成見学会報告
鈴木久子/増田一眞/槙田 敦/越智隆浩
■ 金沢セミナーの記録/玉腰 徹   
■ 地域会員の活動紹介/増田一眞   
■ 総務だより(十二)/井上説子   
■ 東日本大震災支援活動報告
北 茂紀/白根伸浩/鈴木久子
■ 鎌倉の家見学会/西本直子
■ 北村邸の回転する柱/三浦清史
■ 架構学四十八回連続講座を終えて/田中美喜子
■ 木製建具のディテール(7)/松本昌義
■ エネルギーと暮らしの未来/稲 貴夫
■ 題字写真の説明/伝木季報/編集後記

図1:貫モデル
図1 貫モデル
図2:壁モデル(秩父木組みの家プロジェクト「構造計算について」槙田敦より)

図2 壁モデル(秩父木組みの家プロジェクト「構造計算について」槙田敦より)

会報21号(平成23年6月15日発行)

■ 第六回年次総会報告/総会実行委員会
ー実践例の紹介および分科会形式の質問討論会/東海林修
ー京都コースに参加して/上内康弘
ー滋賀コースに参加して/藤吉勝弘
ー基調講演・数寄屋造りを築きあげた職人の技と有るべき姿/中村昌生

(全文をpdfにてごらんいただけます)
■ 田中文男さん追悼(写真:田中文男さんの遺影)

写真 田中文男さんの遺影

ー田中文男さんのこと/三浦清史
ー堂の技術と小屋の技能/桐河俊夫
■ 木製建具のディテール(6)/松本昌義
■ 住まいの神様/稲 貴夫

伝木21号 講演録をダウンロード

 

■ 題字写真説明〈櫓を載せた養蚕農家の小屋組〉/高橋政則
■ 季報・事務局だより・編集後記

伝木20号(平成22年8月20日発行)

目次

■ 関西発の第六回年次総会に向けて/総会準備会

■ 関西での総会にあたって/上池伸

■ 伝統を未来につなげる会の政策提言とその解説/後藤治

■ 総務だより「柔らかい組織を目指して」/成岡茂

■ 木製建具のディテール五/松本昌義

■ コラム・古民家畏るべし/稲 貴夫

■ 長徳寺の土台

伝木20号 写真 

 この建物は寛文七(一六六七)年、埼玉県川口市芝の臨済宗の古刹長徳寺の本堂である。

 現在に至るまでに大きな改修工事が天保四(一八三三)年から七(一八三六)年と、平成十四年から十七年二回おこなわれた。関東大震災では、境内の多くの建物が倒壊を含め大きな被害をうけた。 本堂は倒壊を免れたが、いたる所の壁に筋違が挿入され修復が行われていた。平成の改修では、これらの筋違を外し耐震補強が考慮された。

 正面通りは自然石の玉石にホゾを挿した石場建てで、他三方には土台(檜六寸角)が建設当初から設けられていたことが確認された。 土台の継手は追掛大栓継(長さ二尺)で、礎石の玉石との間に飼木(長さ一・五尺巾六寸高さ三寸)が設けられ、これをひかり付けすることで建物の水平を調整していた。

 なお、境内に新築された信徒会館は、田中文男氏の最後の設計で、禅宗様式を用いた儀式ホールと、書院造りの座敷とで構成された秀作である(田中文男氏は平成二十二年八月九日永眠された。 その功績に思いを致し、冥福をお祈りいたします)。(風)

伝木19号(平成22年6月20日発行)

目次

○災害支援と伝統構法修理技術研修会を終えて〈柏崎市五日市と茨城大子にて〉
  
/井上説子

○大子研修会に参加して/大屋工務店 大屋佳葉・大屋慶?

○「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験」新体制で再スタート
  /上野英二

○左官職人/新保正一郎さんに聞く(四)

○新保正一郎さんに聞く・鳶のはなし/桐河俊雄

○新保正一郎さんの仕事(三)三浦清史

○秩父木組みの家プロジェクト奮戦中/鈴木久子

○木製建具のディテール(4)/松本昌義

○古民家再生工事を請けて/上内康弘

○講習会「伝統を語るまえに・・・・知っておきたい日本の木造建築工法の展開」
 
報告/佐々伸子

○旧横田家の土間上の渡顎・大栓打ちの梁組〉

 この建物は一七〇〇年代末頃に建てられたつくば市(旧新治郡桜村上大角豆)の代々農業を営んできた横田家の居宅であった。
 研究学園都市の建設が始まって二十年が経過した際に筑波地方の典型的民家を「伝統と開発の調和を象徴するもの」として学園都市中心部の公園内に移築された。この住宅にみられる技法は、外周部に土台を設け、全ての部屋に天井が張られた、現代住宅へ繋がるひとつの完成したかたちと捉えることができる。見栄を意識した感覚はその構成材料の仕口や仕上げに表れている。
 見えるところは、込栓・車知栓打ち・落し蟻・渡顎大栓打ちなど巧妙な仕口にしているが、見え隠れの仕口は鼻栓打ちで簡略化している。この建物は移築の際に構造計算により安全性の確認が求められ、杉山英男先生の指導のもと、我が国では二番目の実物建物の水平加力実験が行われた。最大荷重7.1t時でせん断係数は0.125で、この際の柱傾斜角は、土間東通りで約1/65ラジアン、土間ザシキ境で約1/40ラジアン、オクザシキ西通りで約1/30ラジアンであった。建物の固有周期は0・5秒であった。(風)

旧横田家の土間上の渡顎・大栓打ちの梁組

1)「旧横田家の土間上の渡顎・大栓打ちの梁組」

 

竹コンパスを駆使してひかり付けの実習 大子研修会

2)「竹コンパスを駆使してひかり付けの実習(大子研修会)」

 

どこが房州石でどこが擬石? 靖國神社

3)「どこが房州石でどこが擬石?〈靖國神社〉

 

古井家復元後の写真

4)「古井家復元後の写真」