本会について

伝統木造の創造的発展のために

伝統木構造の会は、我国の伝統木構法を継承し、さらに発展させるための、職人と設計者、山林業や材木業、地場産業、そして伝統建築文化を愛する全ての人々の会です。木造でなく木構造としたのは、構造の面から伝統否定が為されているからです。耐力の証明を、数字できちんと示さないと伝統木造は実現できません。

数千年の歴史をかけて歴代の棟梁たちが創造したすばらしい精神と作品、民家や社寺にみられる端正な優美さと自然さ、融通無碍ともいうべき自在性、伝統技法に凝縮する合理的核心、これらを全て受け継ぎ発展させこそすれ、決して衰退させてはなりません。伝統木構法を我々の代で絶やしてしまうのか、それとも継承し、発展させ、創造し続けるのか、が今問われているのです。

祖先たちの残してくれたすばらしい遺産を捨て去ることは歴史的な犯罪であり、同時に、世界に対する日本人の義務を放棄する事でもあります。 古き良き技法の伝承と発展の道は障害が多く、地道な努力を強いられる苦しい道ですが、然し又、日本民族の文化の精髄を明日に伝える誇りを伴うみのり豊かな道でもあります。建築文化創造の主役たる職人と協力して、伝統木構法を科学に迄高め、良くない仕様を全て追放するために、多くの人の知恵と力とを伝統木構造の会に寄せて下さることを、心から訴えます。

伝統木構造の会 名誉会長 増田一眞

新会長就任の挨拶

増田前会長から会長を引き継いだ海老﨑粂次です。岩国で大工をしております。この度、増田前会長から新会長を考えていただきたいとの依頼を受け、膝をつきあわせてじっくり話をし会長職を受命することを決意しました。

私は、増田会長ほどの求心力はありません。むしろ裏方でやるような仕事をやってきました。いわば影武者のような存在が突然表舞台に立ったところです。今後は会長として当会の発展に尽力しますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

平成30年9月1日 会長 海老﨑粂次

伝統木構造の会の概要

■名称 特定非営利活動(NPO)法人 伝統木構造の会(でんとうもくこうぞうのかい)

■会の形態 2005年9月、特定非営利活動(NPO)法人を取得しました。

■目的 本会は、わが国の伝統木構造学の向上発展を期し、以て伝統的木造建築の復権と保存、継承、発展を図ることにより、日本建築文化の向上に寄与することを目的とする。

■事業 本会は、本会の目的を達成するために、次の事業を行う。
1、特定非営利活動に係る事業
(1)わが国の伝統木造学の振興を図る事業
(2)伝統木構造に関する調査・検証・研究・及びその資料・成果・情報などの収集・蓄積
(3)伝統木造建築技術の保存・継承・発展のために良好な環境の醸成
(4)伝統木造建築技術に関する研究者・技術者・技能者などの人材育成
(5)伝統木造建築技術の指導・助言・審査・顕彰
(6)一般社会に対する伝統建築の普及・啓発
(7)その他、目的を達成する為に必要な事業

2、その他の事業
(1)伝統建築技術に関する書籍・資料・映像などの販売
(2)伝統木造建築の建築・審査・検査業務

■所在地 特定非営利活動法人伝統木構造の会
伝木事務局 :〒360-0032 埼玉県熊谷市銀座4-2-15-203
TEL:070-8464-5936   FAX:048-577-5936
WEB:https://denmoku.org
Email は下記
denmoku.officeアットgmail.com(アットを@に換えてください)

顧 問

神田 順  日本大学理工学部建築学科
後藤 治  工学院大学総合研究所
鈴木 祥之 立命館大学衣笠総合研究機構
西澤 政男 (株)西澤工務店
降旗 廣信 (株)降幡廣信設計事務所
宮澤 健二 宮澤健二建築構造研究室

役 員

■理 事■

〔会  長〕 海老﨑 粂次 海老﨑組

〔副会長〕
上野 英二 オークヴィレッジ
玉腰 徹  (株)司構造計画
三浦 保男 (有)三浦創建

〔理事〕
上野 潤  上野設計研究室
北  茂紀 北茂紀建築構造事務所
小林優貴秀 小林優貴秀一級建築士事務所
白根 伸浩 白根工務店
鈴木 和孝 (有)明日桧
田中美喜子 白根工務店
橋本 洋一 橋本総合建設
三浦 清史 こうだ建築設計事務所
矢澤 秀勇 (株)矢沢設計

■監 事■

戸澤光弘

貸借対照表

伝統木構造の会_令和4年度貸借対照表

伝統木構造の会_令和3年度貸借対照表

伝統木構造の会_令和2年度貸借対照表

伝統木構造の会_令和元年度貸借対照表

伝統木構造の会_平成30年度貸借対照表

伝統木構造の会_平成29年度貸借対照表