活動・イベント

自然素材に触れて楽しく ワークショップin飯田2008の報告

《行事報告》
自然素材に触れて楽しく

   

ワークショップin飯田2008 写真01    ワークショップin飯田2008 写真02ワークショップin飯田2008

 

 

主催:NPO法人緑の家学校、本会共催
平成20年8月22日(土)~24日(日)
長野県飯田市で「ワークショップin飯田2008」を開催、「エコの達人から学ぶ講座」が行われた。
 当日は雨天にもかかわらず多勢の参加者があつまって、伝統木構造の会理事成岡氏の司会により開催された。
講演内容
1. 伝統木構造の会会長増田一眞先生による「木の文化と新伝統構法の基礎を学ぶ」
2. 伝統木構造の会技術部会担当理事木内修先生による「社寺建築を通して現代棟梁に学ぶ家造り」
3. 飯田市歴史研究所研究員金沢雄記先生による「飯伊地域の民家調査について」
 以上の講演が行われ、その後、NPO法人緑の家学校芝静代理事長のコーディネーターで、講師の先生方と地元の森林組合の林組合長によるパネルディスカッションが行われた。
 講座終了後は会場を矢澤邸特設会場に移して交流会を行った。講師の先生を交えて、これからの伝統構法についての話題が夜遅くまで続いた。

参加者は以下のとおり。
伝統木構造の会会員:10人
緑の家学校会員:7人
一般参加:23人
職業訓練校:学生8人、教員2人
講師、司会者、関係者:6人
合計参加人数:56人

写真1:講演会
写真2:見学先の古民家

〒395-0153  長野県飯田市上殿岡 354
株式会社矢沢設計 矢沢秀勇

■秩父の山と熊谷の大工現場見学会 のお知らせ

【見学テーマ】日本の木と伝統技術で、地震で倒壊しない家を建てる

 かつて日本では、山の木を大工が刻み、職人が土を捏ね、瓦を焼き、紙を張り
あらゆる自然素材を駆使した家づくりをしていました。そこには建主と職人の熱い思いと高度な技が一体となった日本の世界に誇る普請文化が息づいていました。

 今日までの経済偏重は環境破壊を生み、貧しい日本の住環境は改善を迫られ私たちの豊かな生活の意味が問い直されています。自然とのかかわりの中で生きて来た先人たちの知恵と技術に学び環境にやさしく国内資源の有効活用による新たなライフスタイルを求めて今回は山と大工と市民をつなぐ見学会を企画いたしました。

 新たな出会いから新たなネットワークが形成できることを期待いたします。

内容の詳細+参加申込書 PDFはこちら
080823kumagaya.pdfをダウンロード

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<日程>

■1日目 秩父見学会
 8月23日(土) 西武秩父駅 午前10時集合

10:15 バス出発 大滝の山林へ向かう
11:30 林道入口着 昼食とガイダンス
12:00 ★山歩きスタート [所要時間約2時間]
14:00 林道入口発 バス・自家用車で移動
14:15 大滝振興会館 本多静六を語る・「新月の木」とは
   ★「郷路館」 故・山中隆太郎棟梁の丸太組で豪快な建物
15:15 「彩の国ふれあいの森」へ バス・自家用車で移動
16:00 森林科学館着 建物見学
   ★「森林科学館」 設計 片山 和俊
            構造設計 増田構造設計事務所
   ★「こまどり荘」 設計 片山 和俊

■キャンプ場 宿泊 座談会

17:00 中津川村キャンプ場へ移動
    http://www.achikochi.gr.jp/CAMP/03-nakatu/03.html
   (*お帰りの方は中津川バス停 17:12三峰口行きへ)
17:15 炊事開始  バーベキュー準備
19:00 夕食 
   山中会員の「本多静六賞」受賞祝賀会
   宿泊;キャンプ場バンガロー
21:00 ★座学「川上・川下をつなぐ伝木ネットへ向けて」

■2日目 熊谷見学会
 8月24日(日) 熊谷駅南口 午後12時集合

7:00 炊事開始
8:00 朝食
9:00 出発 秩父鉄道三峰口へバス・自家用車で移動
12:00 熊谷駅南口集合 送迎バスで昼食会場へ
13:00 建物見学スタート
13:15 ~13:45 ★O邸  完成建物見学  30分
14:00 ~15:00 ★I邸 上棟建物見学  1時間
15:15 ~16:15 ★N邸 上棟建物見学  1時間
16:30 ~17:00 ★白根会員作業場見学  30分
17:15 熊谷駅解散

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<参加費>
3,000円~10,000円 
参加日程および、交通手段(車、バス)の別によって違います。
詳しくは、下記PDFの申込み欄をご覧ください。

<申し込み方法>

内容の詳細+参加申込書 PDFはこちら
080823kumagaya.pdfをダウンロード

(PDFを見るためには、Adobe Reader が必要です。)
http://www.adobe.com/jp/products/reader/

□FAXにて
PDFにある申込み欄に書込みの上、
伝統木構造の会事務局にFAXでお申し込み下さい。
    FAX 03-3375-8447

□Emailにて
タイトルを【秩父熊谷見学会申込】とし
PDFにある申込み欄と同じ内容を書込の上、送信ください。
    送信先アドレス: mail*dentou.org
           (*を@に替えて送信してください。)

自然素材に触れて楽しくワークショップin飯田2008

住まいとは!!もう一度皆で考えるとき、伝統構法を正しく次世代に伝えていくために地域の資源を見直そう。
と言う趣旨のもとNPO法人緑の家学校 飯田校でワークショップが開催されます。
当会は共催団体のひとつとして参加致します。

 日時:平成20年8月22日(金)〜8月24日(日)
 場所:飯田市上殿岡354 ㈱矢沢設計 殿島屋農園
    講演会会場:予定:飯田市環境技術開発センター 交流会
連絡先:飯田市上殿岡354
    NOP法人緑の家学校飯田校 ㈱矢沢設計
    電話 0265−25−2397  FAX 0265−25−2297
参加費:22日  1,000円(昼食含)
    23日  2,500円(昼食含)  交流会費は別途3,000円〜5,000円位
    24日  無料  
 
実行委員会
 顧  問     増田先生 芝先生
 総責任者     矢澤秀勇
 緑の家学校    木村さん、高橋さん、大木島さん
 伝統木構造の会  成岡さん、三浦さん

宿泊される方は、各自で宿泊先へ直接申し込みをお願いいたします。
申込、スケジュール、近所の宿泊地等詳細はつづきを読むか、下記書類をダウンロードして下さい。

iida080822new.pdfをダウンロード
(※ 08.08.06 PDFを最新のものに更新しました。)

 

(さらに…)

大工会企画 公開現場体験実習の御案内

会員の皆様、日頃の活動大変ご苦労様です。
先日お知らせ致しました現場体験実習の企画が決まりましたので、お知らせ致します。

この企画の目的は、職人さんに伝統構法の刻み・現場建て方作業に実際に参加して頂き、
全国で伝統構法に取り組まれている皆様の工夫や努力を体験して、
広く地域に伝統構法が普及する足がかりになればと思います。

今回第1回企画を下記の要綱にて開催致しますので、ご参加下さい。

印刷用の資料はこちらjissyuu_annai.pdfをダウンロード
実習スケジュールはこちら
jissyunittei.pdfをダウンロード

(さらに…)

「木の香り、住宅から保育園へ」完成見学会の報告

当会会員の関口博之さんから、見学会の報告が届きました。
参加された見学会は、当会始めての試みだった市民参加型の見学会です。

5月25日(日)市川市民参加型見学会
参加市民;17人
伝統木構造の会会員;16
緑の家会員;14人
講師・職人・関係者;15人 合計62人
そして
施主;行徳の御夫妻と保育園園長

この会にはスゴイ仕事をされている職人さんがたくさんいます。
ですから、見学会の当日が大雨で靴下まで濡れてしまっても、そんなことより、
帰るころにはさまざまな刺激であたまが一杯になっているのです。

住宅街の中、関わった人たちに命を与えられたかのように建っている「行徳の家」。
こういう家で暮らしていきたいと願っていた施主夫婦は、
散歩の途中偶然に工事中の家を見たのをキッカケに、ご自身の夢を実現することになりました。
その工事をしていたのは、地元で世代を超えて住み続けられる家をつくっている「大屋工務店」。

住宅を印象づける屋根はよわい「むくり」と軒先の一文字葺きのシャープなライン。
雨樋も両端を高くしていて、縦樋は中心にあるので家の隅はスッキリとして見えます。
外壁は、左官屋さんが九十九里まで行って探して来たという、
角がとれた貝殻を混ぜ込んだ暖かみのある左官壁。
一番大切な木組みは、居間の上を一部吹抜けにし、地元山武杉を太鼓に挽いた大きな
梁で屋根を支えます。
 建具も山武杉を使い丁寧に造り込まれ、各部屋毎に仕上を変えた漆喰塗りの壁。
階段手すり等には細身の北山杉を用い、幅木や見切材にまでこだわりの細工がほどこされています。
これでは見学時間も予定をついオーバーするというもの。

施主の希望した「木の香りがする純和風の日本家屋」は大屋棟梁をはじめ全ての職人により実現され、
すでに新しい暮らしがはじまっています。

木の香り、住宅から保育園へ 報告 写真01

「行徳の家」を後にする頃には雨も上がり、午後は増田会長の提唱する”新伝統構法”で建てられた
市川市の「風の谷保育園」へ向かいました。

この建物は園長である川副氏の願いである”「自然の力」を最も感じ取れる乳幼児期の子供達に
できるだけ「自然の中で生活できる環境」を提供すること”に向けて設計者の芝氏を
はじめたくさんのプロフェッショナルが力を合わせたたまものであります。

構造的な見所としてスパン10mを飛ぶ間伐材を使ったアーチが、ホールを中心として両翼
に並ぶ様は、従来の伝統構法のイメージを打ち破る印象で、まさに会長の言われる「ナツメロやって
るんじゃないんだヨ」であります。

柱を無くし、アーチで屋根を支えるという開放感。無垢の木でつくられた暖かさと安心感。
間伐材にノコを入れ、割いて、曲げてダボで固定したアーチはとても華奢に見えますが、
上棟の時上の方は揺れますか、と会長に聞きましたら「揺れない」と。

実際に見ることで、大きな材を使わずにこのような建築を造ることができることを体感できました。
木の香り、住宅から保育園へ 報告 写真02

ありがとうございました。

せめて娘にはこのような園で育ってほしいと願う父でありました。
関口博之
木の香り、住宅から保育園へ 報告 写真03