「アーキニアリング・デザイン展」のお知らせ

会員の北です。

僕は今、来週10月17日から建築会館で行なわれる、「アーキニアリング・デザイン展」
という展示会の準備に携っております。
約130もの古今東西の建築の模型が並ぶ、大規模なものです。
前回のワークスタディの際も少し宣伝させて頂きました。

講習会なども休みがちで、あまりお手伝いができない代わりといっては何ですが、
こちらにお越し頂ければと思います。
チラシを添付致しますので、ご都合のつく方はぜひいらしてください。
宜しくお願いいたします。

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日本大学大学院理工学研究科建築学専攻博士前期課程
空間構造デザイン研究室
北 茂紀(キタ シゲノリ)

構造見学会のご案内

10月5日に予定しました構造見学会を、
10月18(土)・19(日)日に延期いたしました。
見学を予定された方はご連絡下さい。

この建物は、通し貫構法です。梁組みは大梁と重ね梁を組み合わせ、
建物中心部は差し鴨居で固めています。
現場進行状況は、案内の写真が10月3日現在です。
構造の建て方が終わり、垂木が終了した状態です。
是非ご参加下さい。
信州事務局・三浦

詳しい応募要項は.pdfファイルをダウンロード下さい。miurkenngakukai10.18.pdfをダウンロード

自然素材に触れて楽しくワークショップin飯田2008

住まいとは!!もう一度皆で考えるとき、伝統構法を正しく次世代に伝えていくために地域の資源を見直そう。
と言う趣旨のもとNPO法人緑の家学校 飯田校でワークショップが開催されます。
当会は共催団体のひとつとして参加致します。

 日時:平成20年8月22日(金)〜8月24日(日)
 場所:飯田市上殿岡354 ㈱矢沢設計 殿島屋農園
    講演会会場:予定:飯田市環境技術開発センター 交流会
連絡先:飯田市上殿岡354
    NOP法人緑の家学校飯田校 ㈱矢沢設計
    電話 0265−25−2397  FAX 0265−25−2297
参加費:22日  1,000円(昼食含)
    23日  2,500円(昼食含)  交流会費は別途3,000円〜5,000円位
    24日  無料  
 
実行委員会
 顧  問     増田先生 芝先生
 総責任者     矢澤秀勇
 緑の家学校    木村さん、高橋さん、大木島さん
 伝統木構造の会  成岡さん、三浦さん

宿泊される方は、各自で宿泊先へ直接申し込みをお願いいたします。
申込、スケジュール、近所の宿泊地等詳細はつづきを読むか、下記書類をダウンロードして下さい。

iida080822new.pdfをダウンロード
(※ 08.08.06 PDFを最新のものに更新しました。)

 

(さらに…)

大工会企画 公開現場体験実習の御案内

会員の皆様、日頃の活動大変ご苦労様です。
先日お知らせ致しました現場体験実習の企画が決まりましたので、お知らせ致します。

この企画の目的は、職人さんに伝統構法の刻み・現場建て方作業に実際に参加して頂き、
全国で伝統構法に取り組まれている皆様の工夫や努力を体験して、
広く地域に伝統構法が普及する足がかりになればと思います。

今回第1回企画を下記の要綱にて開催致しますので、ご参加下さい。

印刷用の資料はこちらjissyuu_annai.pdfをダウンロード
実習スケジュールはこちら
jissyunittei.pdfをダウンロード

(さらに…)

「木の香り、住宅から保育園へ」完成見学会の報告

当会会員の関口博之さんから、見学会の報告が届きました。
参加された見学会は、当会始めての試みだった市民参加型の見学会です。

5月25日(日)市川市民参加型見学会
参加市民;17人
伝統木構造の会会員;16
緑の家会員;14人
講師・職人・関係者;15人 合計62人
そして
施主;行徳の御夫妻と保育園園長

この会にはスゴイ仕事をされている職人さんがたくさんいます。
ですから、見学会の当日が大雨で靴下まで濡れてしまっても、そんなことより、
帰るころにはさまざまな刺激であたまが一杯になっているのです。

住宅街の中、関わった人たちに命を与えられたかのように建っている「行徳の家」。
こういう家で暮らしていきたいと願っていた施主夫婦は、
散歩の途中偶然に工事中の家を見たのをキッカケに、ご自身の夢を実現することになりました。
その工事をしていたのは、地元で世代を超えて住み続けられる家をつくっている「大屋工務店」。

住宅を印象づける屋根はよわい「むくり」と軒先の一文字葺きのシャープなライン。
雨樋も両端を高くしていて、縦樋は中心にあるので家の隅はスッキリとして見えます。
外壁は、左官屋さんが九十九里まで行って探して来たという、
角がとれた貝殻を混ぜ込んだ暖かみのある左官壁。
一番大切な木組みは、居間の上を一部吹抜けにし、地元山武杉を太鼓に挽いた大きな
梁で屋根を支えます。
 建具も山武杉を使い丁寧に造り込まれ、各部屋毎に仕上を変えた漆喰塗りの壁。
階段手すり等には細身の北山杉を用い、幅木や見切材にまでこだわりの細工がほどこされています。
これでは見学時間も予定をついオーバーするというもの。

施主の希望した「木の香りがする純和風の日本家屋」は大屋棟梁をはじめ全ての職人により実現され、
すでに新しい暮らしがはじまっています。

木の香り、住宅から保育園へ 報告 写真01

「行徳の家」を後にする頃には雨も上がり、午後は増田会長の提唱する”新伝統構法”で建てられた
市川市の「風の谷保育園」へ向かいました。

この建物は園長である川副氏の願いである”「自然の力」を最も感じ取れる乳幼児期の子供達に
できるだけ「自然の中で生活できる環境」を提供すること”に向けて設計者の芝氏を
はじめたくさんのプロフェッショナルが力を合わせたたまものであります。

構造的な見所としてスパン10mを飛ぶ間伐材を使ったアーチが、ホールを中心として両翼
に並ぶ様は、従来の伝統構法のイメージを打ち破る印象で、まさに会長の言われる「ナツメロやって
るんじゃないんだヨ」であります。

柱を無くし、アーチで屋根を支えるという開放感。無垢の木でつくられた暖かさと安心感。
間伐材にノコを入れ、割いて、曲げてダボで固定したアーチはとても華奢に見えますが、
上棟の時上の方は揺れますか、と会長に聞きましたら「揺れない」と。

実際に見ることで、大きな材を使わずにこのような建築を造ることができることを体感できました。
木の香り、住宅から保育園へ 報告 写真02

ありがとうございました。

せめて娘にはこのような園で育ってほしいと願う父でありました。
関口博之
木の香り、住宅から保育園へ 報告 写真03