出版物

会報「伝木」24号(平成24年3月30日発行)

目次
■ 鎌倉セミナー報告/西本直子/梅沢典雄
写真1:見学会、結の蔵壱
■ 小田原事務局発足にむけて/岩越松男   
■ 建築雑感?日本建築の継承?/今里隆
■ 誰にとっての基準なのか/玉腰徹
■ 東日本大震災支援活動報告/鈴木久子
■ 木製建具のディテール(九)/松本昌義
■ 全国こだわりの家づくり職人さん (二)/山内康子

写真2 自邸兼モデルハウス、蔵の町に調和した外観

写真2:自邸兼モデルハウス、蔵の町に調和した外観
■ 〈コラム〉?大震災と神社(二)/稲貴夫
■ 題字写真の説明/伝木季報/編集後記
写真3:関東大震災に耐えた本堂の小屋組二

写真3 関東大震災に耐えた本堂の小屋組二

伝木23号(平成23年12月15日発行

■ 第7回総会と高山セミナー/玉腰徹
■ 高山セミナーに参加して/萩原義雄
■ 東日本大震災支援活動報告/北茂紀
■ 高山吉島家住宅の梁断面/蜂蜜大工
(写真1)吉島家住宅の梁

写真1 吉島家住宅の梁

(図1)蜂蜜大工さんが描いた断面図

図1 蜂蜜大工さんが描いた断面図

(写真2)蜂蜜大工さんの仕事

写真2 蜂蜜大工さんの仕事

■ おお住うの家/荒井芳民
(写真3)古民家修復

写真3 古民家修復

■ 福井県越前市の大工・向井弘棟梁/山内康子
(写真4)日本基督教団武生教会礼拝堂内部

写真4 日本基督教団武生教会礼拝堂内部

■ 木製建具のディテール八/松本昌義
■ 総務だより十三/井上説子
■ 『新訂日本建築辞彙』の紹介/三浦清史
■ <コラム>?大震災と神社 その1/稲 貴夫
■ 題字写真の説明「関東大震災に耐えた本道の小屋組」/神楽坂工房

■ 伝木季報/編集後記

伝木22号(平成23年7月20日発行)

目次
■ 秩父木組みの家プロジェクト完成見学会報告
鈴木久子/増田一眞/槙田 敦/越智隆浩
■ 金沢セミナーの記録/玉腰 徹   
■ 地域会員の活動紹介/増田一眞   
■ 総務だより(十二)/井上説子   
■ 東日本大震災支援活動報告
北 茂紀/白根伸浩/鈴木久子
■ 鎌倉の家見学会/西本直子
■ 北村邸の回転する柱/三浦清史
■ 架構学四十八回連続講座を終えて/田中美喜子
■ 木製建具のディテール(7)/松本昌義
■ エネルギーと暮らしの未来/稲 貴夫
■ 題字写真の説明/伝木季報/編集後記

図1:貫モデル
図1 貫モデル
図2:壁モデル(秩父木組みの家プロジェクト「構造計算について」槙田敦より)

図2 壁モデル(秩父木組みの家プロジェクト「構造計算について」槙田敦より)

会報21号(平成23年6月15日発行)

■ 第六回年次総会報告/総会実行委員会
ー実践例の紹介および分科会形式の質問討論会/東海林修
ー京都コースに参加して/上内康弘
ー滋賀コースに参加して/藤吉勝弘
ー基調講演・数寄屋造りを築きあげた職人の技と有るべき姿/中村昌生

(全文をpdfにてごらんいただけます)
■ 田中文男さん追悼(写真:田中文男さんの遺影)

写真 田中文男さんの遺影

ー田中文男さんのこと/三浦清史
ー堂の技術と小屋の技能/桐河俊夫
■ 木製建具のディテール(6)/松本昌義
■ 住まいの神様/稲 貴夫

伝木21号 講演録をダウンロード

 

■ 題字写真説明〈櫓を載せた養蚕農家の小屋組〉/高橋政則
■ 季報・事務局だより・編集後記

伝木20号(平成22年8月20日発行)

目次

■ 関西発の第六回年次総会に向けて/総会準備会

■ 関西での総会にあたって/上池伸

■ 伝統を未来につなげる会の政策提言とその解説/後藤治

■ 総務だより「柔らかい組織を目指して」/成岡茂

■ 木製建具のディテール五/松本昌義

■ コラム・古民家畏るべし/稲 貴夫

■ 長徳寺の土台

伝木20号 写真 

 この建物は寛文七(一六六七)年、埼玉県川口市芝の臨済宗の古刹長徳寺の本堂である。

 現在に至るまでに大きな改修工事が天保四(一八三三)年から七(一八三六)年と、平成十四年から十七年二回おこなわれた。関東大震災では、境内の多くの建物が倒壊を含め大きな被害をうけた。 本堂は倒壊を免れたが、いたる所の壁に筋違が挿入され修復が行われていた。平成の改修では、これらの筋違を外し耐震補強が考慮された。

 正面通りは自然石の玉石にホゾを挿した石場建てで、他三方には土台(檜六寸角)が建設当初から設けられていたことが確認された。 土台の継手は追掛大栓継(長さ二尺)で、礎石の玉石との間に飼木(長さ一・五尺巾六寸高さ三寸)が設けられ、これをひかり付けすることで建物の水平を調整していた。

 なお、境内に新築された信徒会館は、田中文男氏の最後の設計で、禅宗様式を用いた儀式ホールと、書院造りの座敷とで構成された秀作である(田中文男氏は平成二十二年八月九日永眠された。 その功績に思いを致し、冥福をお祈りいたします)。(風)