見学会・講演会

■秩父の山と熊谷の大工現場見学会 のお知らせ

【見学テーマ】日本の木と伝統技術で、地震で倒壊しない家を建てる

 かつて日本では、山の木を大工が刻み、職人が土を捏ね、瓦を焼き、紙を張り
あらゆる自然素材を駆使した家づくりをしていました。そこには建主と職人の熱い思いと高度な技が一体となった日本の世界に誇る普請文化が息づいていました。

 今日までの経済偏重は環境破壊を生み、貧しい日本の住環境は改善を迫られ私たちの豊かな生活の意味が問い直されています。自然とのかかわりの中で生きて来た先人たちの知恵と技術に学び環境にやさしく国内資源の有効活用による新たなライフスタイルを求めて今回は山と大工と市民をつなぐ見学会を企画いたしました。

 新たな出会いから新たなネットワークが形成できることを期待いたします。

内容の詳細+参加申込書 PDFはこちら
080823kumagaya.pdfをダウンロード

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<日程>

■1日目 秩父見学会
 8月23日(土) 西武秩父駅 午前10時集合

10:15 バス出発 大滝の山林へ向かう
11:30 林道入口着 昼食とガイダンス
12:00 ★山歩きスタート [所要時間約2時間]
14:00 林道入口発 バス・自家用車で移動
14:15 大滝振興会館 本多静六を語る・「新月の木」とは
   ★「郷路館」 故・山中隆太郎棟梁の丸太組で豪快な建物
15:15 「彩の国ふれあいの森」へ バス・自家用車で移動
16:00 森林科学館着 建物見学
   ★「森林科学館」 設計 片山 和俊
            構造設計 増田構造設計事務所
   ★「こまどり荘」 設計 片山 和俊

■キャンプ場 宿泊 座談会

17:00 中津川村キャンプ場へ移動
    http://www.achikochi.gr.jp/CAMP/03-nakatu/03.html
   (*お帰りの方は中津川バス停 17:12三峰口行きへ)
17:15 炊事開始  バーベキュー準備
19:00 夕食 
   山中会員の「本多静六賞」受賞祝賀会
   宿泊;キャンプ場バンガロー
21:00 ★座学「川上・川下をつなぐ伝木ネットへ向けて」

■2日目 熊谷見学会
 8月24日(日) 熊谷駅南口 午後12時集合

7:00 炊事開始
8:00 朝食
9:00 出発 秩父鉄道三峰口へバス・自家用車で移動
12:00 熊谷駅南口集合 送迎バスで昼食会場へ
13:00 建物見学スタート
13:15 ~13:45 ★O邸  完成建物見学  30分
14:00 ~15:00 ★I邸 上棟建物見学  1時間
15:15 ~16:15 ★N邸 上棟建物見学  1時間
16:30 ~17:00 ★白根会員作業場見学  30分
17:15 熊谷駅解散

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<参加費>
3,000円~10,000円 
参加日程および、交通手段(車、バス)の別によって違います。
詳しくは、下記PDFの申込み欄をご覧ください。

<申し込み方法>

内容の詳細+参加申込書 PDFはこちら
080823kumagaya.pdfをダウンロード

(PDFを見るためには、Adobe Reader が必要です。)
http://www.adobe.com/jp/products/reader/

□FAXにて
PDFにある申込み欄に書込みの上、
伝統木構造の会事務局にFAXでお申し込み下さい。
    FAX 03-3375-8447

□Emailにて
タイトルを【秩父熊谷見学会申込】とし
PDFにある申込み欄と同じ内容を書込の上、送信ください。
    送信先アドレス: mail*dentou.org
           (*を@に替えて送信してください。)

「木の香り、住宅から保育園へ」完成見学会の報告

当会会員の関口博之さんから、見学会の報告が届きました。
参加された見学会は、当会始めての試みだった市民参加型の見学会です。

5月25日(日)市川市民参加型見学会
参加市民;17人
伝統木構造の会会員;16
緑の家会員;14人
講師・職人・関係者;15人 合計62人
そして
施主;行徳の御夫妻と保育園園長

この会にはスゴイ仕事をされている職人さんがたくさんいます。
ですから、見学会の当日が大雨で靴下まで濡れてしまっても、そんなことより、
帰るころにはさまざまな刺激であたまが一杯になっているのです。

住宅街の中、関わった人たちに命を与えられたかのように建っている「行徳の家」。
こういう家で暮らしていきたいと願っていた施主夫婦は、
散歩の途中偶然に工事中の家を見たのをキッカケに、ご自身の夢を実現することになりました。
その工事をしていたのは、地元で世代を超えて住み続けられる家をつくっている「大屋工務店」。

住宅を印象づける屋根はよわい「むくり」と軒先の一文字葺きのシャープなライン。
雨樋も両端を高くしていて、縦樋は中心にあるので家の隅はスッキリとして見えます。
外壁は、左官屋さんが九十九里まで行って探して来たという、
角がとれた貝殻を混ぜ込んだ暖かみのある左官壁。
一番大切な木組みは、居間の上を一部吹抜けにし、地元山武杉を太鼓に挽いた大きな
梁で屋根を支えます。
 建具も山武杉を使い丁寧に造り込まれ、各部屋毎に仕上を変えた漆喰塗りの壁。
階段手すり等には細身の北山杉を用い、幅木や見切材にまでこだわりの細工がほどこされています。
これでは見学時間も予定をついオーバーするというもの。

施主の希望した「木の香りがする純和風の日本家屋」は大屋棟梁をはじめ全ての職人により実現され、
すでに新しい暮らしがはじまっています。

木の香り、住宅から保育園へ 報告 写真01

「行徳の家」を後にする頃には雨も上がり、午後は増田会長の提唱する”新伝統構法”で建てられた
市川市の「風の谷保育園」へ向かいました。

この建物は園長である川副氏の願いである”「自然の力」を最も感じ取れる乳幼児期の子供達に
できるだけ「自然の中で生活できる環境」を提供すること”に向けて設計者の芝氏を
はじめたくさんのプロフェッショナルが力を合わせたたまものであります。

構造的な見所としてスパン10mを飛ぶ間伐材を使ったアーチが、ホールを中心として両翼
に並ぶ様は、従来の伝統構法のイメージを打ち破る印象で、まさに会長の言われる「ナツメロやって
るんじゃないんだヨ」であります。

柱を無くし、アーチで屋根を支えるという開放感。無垢の木でつくられた暖かさと安心感。
間伐材にノコを入れ、割いて、曲げてダボで固定したアーチはとても華奢に見えますが、
上棟の時上の方は揺れますか、と会長に聞きましたら「揺れない」と。

実際に見ることで、大きな材を使わずにこのような建築を造ることができることを体感できました。
木の香り、住宅から保育園へ 報告 写真02

ありがとうございました。

せめて娘にはこのような園で育ってほしいと願う父でありました。
関口博之
木の香り、住宅から保育園へ 報告 写真03

本会後援「蘇る玉虫厨子」洞爺湖サミット展示記念・東京上映会のご案内

このイベントは終了いたしました。
また、次回の開催をお待ち下さい。

完成した平成の玉虫厨子が2008年7月に開催される洞爺湖サミットでの
ゲストハウス展示及び、映画「蘇る玉虫厨子」英語版公式上映を記念して
東京での記念上映会を行います。
http://heiseimaster.com/tamamushi/
問合先:平成プロジェクト、電話03-5465-5722
http://www.heiseimaster.com/schedule.html

1回目:開場15:00/上映開始15:30(上映時間64分)
2回目:開場18:30/上映開始19:00(上映時間64分)
会費:1000円
会場:文化シャッター BXホール(地図は以下のURL)
http://www.bvjc.com/page/kouenkai_tizu/map.htm
東京都文京区西片1-17-3 文化シャッターBXホール
TEL:03-5844-7700
■交通のご案内■
*都営地下鉄三田線
「春日駅」A6出口から徒歩3分
*都営地下鉄大江戸線
「春日駅」A6出口から徒歩3分
*東京メトロ南北線
「後楽園駅」8番出口から徒歩7分

■「木の香り、住宅から保育園へ」完成見学会のお知らせ

「木の香り、住宅から保育園へ」
匠の技と 伝統構法と 環境負荷の軽減を目指した建築の競演

日時;平成20年 5月25日(日) 雨天決行
     集合 午前 9時30分 地下鉄東西線「行徳駅」改札前集合
     午前 「行徳の家」(一般と会員) → 移動 →
     午後 「さかえ第二風の谷保育園」(会員限定)

見学場所 「行徳の家」千葉県市川市宝1丁目
       「さかえ第二風の谷保育園」市川市北国分4丁目

行徳の家

 

「行徳の家」

 

 

 

 

さかえ第二風の谷保育園

 

「さかえ第二風の谷保育園」

 

 

 

 

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大工会主催の見学会の報告

平成20年3月29日、30日に開催した第1回大工会見学会は、増田会長、井上、成岡理事、剣持大工会幹事長はじめ、
23名の参加を得て、有意義にかつ楽しく終了することができました。
29日は大工道具問屋、鍛冶屋、研ぎ屋見学。建築の仕事がなければ、大工、左官の仕事もない、大工の仕事がな
ければ、道具も使わない。道具を使わなければ、鍛冶屋も用はない。最終的には、だれかが、がんばらねばないとの印象を得ました。鍛冶屋

30日、朝8時15分より村尾欣一先生のスライドを交えた講演が1時間。終了後、こまくさ保育園見学。午後、長谷川順一さんの案内により震災地の修復されないまま残っている神社の見学。

その後、解散。たくさんの宿題をいただきました。遠いところからの参加者の皆様ご苦労様でした。また関係者のご協力、ありがとうございました。

こまくさ

 

 

 

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