普請文化フォーラム2019 ≪8月4日≫ 伝統を未来につなげる会

平城宮大極殿院の復原から学ぶ
~史跡上における復元の法的、技術的手法を探る

今回の企画は、古都奈良にある平城宮跡歴史公園に復原中の大極殿院にスポットを当て、史跡などの文化財において伝統技術による木造新築復元(復原)工事の調査、許可、設計、施工がどのように行われているか、そのプロセスを探ります。また、日本各地で、城郭や寺社、民家など新築復元(復原)や一般でも伝統的構法を用いた木造建築が計画されており、平城宮大極殿院復原工事を学ぶことで伝統建築技術と現代の建築技術の融合した建築物の今後の参考としたいと思います。このフォーラムは、普請文化と職人たちの匠の技の継承を学ぶことで、2020年のユネスコ無形文化遺産候補である「伝統建築工匠の技」の普及啓発活動の一環として位置づけております。

【日 時】2019年8月4日(日)13:30-16:00(受付13:00)
【場 所】東京日本橋・奈良まほろば館 2階
【定 員】70名(申込順、定員になり次第締切)
【参加費】1,000円(事前振り込み)

【主 催】
奈良まほろば館
公益社団法人 ソーシャル・サイエンス・ラボ
一般社団法人 伝統を未来につなげる会

【お申し込み】
詳しくは「伝統を未来につなげる会」 のWEBサイトをご覧ください

『伝統的構法のための木造耐震設計法』書籍紹介

石場建てを含む木造建築物の耐震設計・耐震補強マニュアル
伝統的構法木造建築物設計マニュアル編集委員会 著

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B5判・352頁・定価 本体6600円+税 
ISBN978-4-7615-4094-4

内容紹介

町家・民家・寺社など伝統的構法による木造建築物を設計するには、その優れた変形性能を生かすことが重要だ。本書は、石場建てを含む伝統的構法の構造や設計の考え方などの基礎知識、限界耐力計算を発展させた計算法と設計手順、事例、設計資料を掲載。新築の耐震設計、改修の耐震診断・耐震補強に役立つ実践的マニュアル。

著者紹介

<伝統的構法木造建築物設計マニュアル編集委員会>
鈴木 祥之(立命館大学衣笠総合研究機構・教授)
齋藤 幸雄(京都女子大学・非常勤講師)
長瀬 正 (日本建築総合試験所)
寺門 宏之(京都市都市計画局公共建築部)
向坊 恭介(鳥取大学大学院工学研究科・助教)
佐藤 英佑(立命館大学衣笠総合研究機構・客員研究員)

目次

■本編
1章 本マニュアルの概要
1.1 本マニュアルの目的
1.2 本マニュアルで扱う伝統的構法木造建築物
1.3 本マニュアル作成の背景と経緯
1.4 本マニュアルの構成と概要
1.5 用語・記号・略称

2章 一般事項
2.1 適用範囲
2.2 石場建てを含む伝統的構法木造建築物の設計法の概要
2.3 設計法と構造計画

3章 荷重・外力
3.1 荷重と外力の組み合わせ
3.2 常時荷重
3.3 積雪荷重
3.4 風圧力
3.5 地震力
3.6 荷重・外力に対する安全性の検討方法

4章 伝統的構法の構造要素
4.1 構造要素の種類
4.2 水平抵抗要素の種類
4.3 土塗りの全面壁および小壁
4.4 板張りの全面壁(板壁)
4.5 柱端部の長ほぞ差し仕口接合部
4.6 柱-横架材の仕口接合部
4.7 大径柱の傾斜復元力

5章 地震応答計算
5.1 限界耐力計算に基づく近似応答計算
5.2 耐震設計のクライテリア
5.3 準備計算
5.4 各階の復元力特性の評価
5.5 近似応答計算
5.6 偏心率
5.7 石場建ての柱脚の滑り量

6章 風圧力に対する検討
6.1 風圧力に対する建築物の安全性の検討
6.2 建築物の水平移動の検討
6.3 屋根ふき材の検討

7章 部材の検討
7.1 長期、短期ならびに最大級の荷重・外力に対する安全性の確認
7.2 個別部材の検討
7.3 柱脚の設計

8章 地盤および基礎の検討
8.1 地盤の調査結果と地盤の許容応力度の算定
8.2 軟弱地盤対策
8.3 基礎の設計と注意点

9章 新築建築物の耐震設計の事例
9.1 総2階建て町家住宅の耐震設計例
9.2 下屋付き部分2階建て住宅の耐震設計例

10章 既存建築物の耐震診断・耐震補強設計の事例
10.1 現地での構造調査・耐久性調査の方法
10.2 総2階建て町家住宅の耐震補強設計例
10.3 寺院建築物の耐震補強設計例

11章 チェックリスト

■設計資料編
設計資料-1 材料に関する規定
1.1 木材
1.2 礎石
1.3 その他

設計資料-2 地震応答計算
2.1 2階建て建築物の地震応答計算
2.2 3階建て建築物の地震応答計算
2.3 柱脚の滑りを考慮した近似応答計算

設計資料-3 偏心と水平構面による補正
3.1 偏心率の計算
3.2 偏心を考慮した応答変形の補正
3.3 水平構面の剛性を考慮した応答変形の補正

設計資料-4 各層の設計用復元力
4.1 各層の復元力の評価
4.2 土塗りの全面壁および小壁
4.3 板張りの全面壁(板壁)
4.4 柱端部の長ほぞ差し仕口接合部
4.5 柱-横架材の仕口接合部
4.6 大径柱の傾斜復元力
4.7 はしご型フレーム
4.8 実験・評価方法

『伝統的構法のための木造耐震設計法』出版記念講演会

伝統的木造建築物の構造解析とこれからの木造建築の展望
<新たな耐震計算法の解説を中心として>

 平成20年度の国の補助事業で設置された「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験」検討委員会では、伝統的構法木造建築物の構造解析および設計法作成に向け、実大構造実験等をはじめとする様々な活動と提案を行ってきました。平成25年に国土交通省に提出された最終報告書には伝統的構法の設計法の提案も盛り込まれ、新たな展開が期待されましたが、その後の5年間に大きな動きはありませんでした。
 このたび、その10年に渡る成果をまとめた『伝統的構法のための木造耐震設計法』が出版されます。本書籍の出版を記念して著者の鈴木祥之氏・長瀬正氏を講師にお招きし、ここに至る経緯や計算法の解説、さらには今後の木造建築の展望についてのお話を伺います。

【日 時】 2019年6月15日(土)13:30~16:30 (開場・受付開始:13:00)
【会 場】 角筈(つのはず)区民ホール 新宿区西新宿4-33-7
【定 員】 210名(先着申込順、定員になり次第締切)
     ※定員に達し、お申込みを締切りました
【参加費】 3,000円 (原則、事前振込となります)

【主 催】特定非営利活動法人 伝統木構造の会
【協 賛】学芸出版社

【お申込み】 こちらのページ の注意事項をお読みいただき、受付フォームに必要事項を記入して送信ください
【案内チラシ】講演会の案内チラシは下記からダウンロードできます

講演会案内チラシ_表面

講演会案内チラシ_裏面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【お問合せ】NPO法人 伝統木構造の会
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-36-6
TEL: 03-3370-8528  FAX: 03-3375-8447
E-mail:dentoumokkouzounokai@gmail.com

■ 講師紹介 ■

鈴木 祥之(すずき よしゆき)
立命館大学衣笠総合研究機構 歴史都市防災研究所・教授 京都大学名誉教授
1944年生まれ。1972年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。京都大学防災研究所助手・助教授・教授を経て、2013年より現職。

長瀬 正(ながせ ただし)
一般財団法人 日本建築総合試験所 審議役
1950年兵庫県神戸市生まれ。1975年京都大学大学院工学研究科修了、同年 ㈱ 竹中工務店入社、2014年竹中工務店退社。同年4月より現職。

■ 書籍紹介 ■

【刊行予定】
『伝統的構法のための木造耐震設計法』
~石場建てを含む木造建築物の耐震設計・耐震補強マニュアル~
〔伝統的構法木造建築物設計マニュアル編集委員会 著〕
B5判・352ページ・定価 7,128円(消費税8%込)
2019年6月7日(金)に学芸出版社より刊行されます

【特別予約販売】
上記書籍を6月15日の出版記念講演会にて、参加申込者限定の 特別価格 5,000円(税込)で予約販売を行います。書籍購入のご予約は、講演会の受付フォームにて行っています。

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■ 後援・協力団体 ■

【後 援】
(一社)日本建築学会
(公社)日本建築家協会
(公社)日本建築士会連合会
(一社)東京建築士会
(一社)日本建築士事務所協会連合会
(一社)東京都建築士事務所協会
(一社)日本建築構造技術者協会

【協 力】
(NPO法人)日本伝統建築技術保存会
(NPO法人)木の建築フォラム
これからの木造住宅を考える連絡会
新建築家技術者集団
女性建築技術者の会

■ 交通アクセス ■

角筈区民ホール会場案内図

第5回地域交流会 in 熊谷 ≪5月12日≫

『伝統木構造の会 運営会議 企画』

当初は東京の伝木事務局二階にて、海老﨑会長を交えた二回目の懇談会を行う提案もあったのですが、日程的に難しい状況となりました。そこで、熊谷にて会員であれば誰でも参加できる形の地域交流会を企画しました。名古屋、飯田での地域交流会の様子をお伝えし、海老﨑会長を交えた意見交換を行います。単なる顔合わせや自己紹介の段階から一歩先へ進み、伝木の今後について話し合いができればと考えています。

■■■ 熊谷座談会 日程 ■■■
16:45~ JR高崎線「熊谷駅」改札出口 集合

17:00~ 意見交換会

第4回地域交流会 in 飯田 ≪5月11日≫

『伝統木構造の会 南信州地域会 企画』

5月11日、12日の「全国削ろう会信州伊那大会」の機会を利用して、信州飯田にて第4回地域交流会を開催いたします。

■■■ 第4回地域交流会 in 飯田 日程 ■■■
11:00~ 飯田にて意見交換会、昼食会

15:00頃~ 全国削ろう会信州伊那大会 を楽しむ