見学会のご案内

  • 日時:平成26年2月8日(土)、9日(日)10:00~16:00
  • 場所:安曇野市穂高有明
  • 概要:平屋建て、石場建て、合わせ梁、土壁しっくい仕上げ
  • 設計施工:小坂建設(株)代表 小坂浩一(E-mail:kosaka@cocoa.plala.or.jp)
  • 大工:小坂岳史(「信州職人学校」卒、「信州伝統大工一級」)


長野県安曇野で、伝統構法による石場建ての家が完成しました。
壁は、葦竹で編んだ土壁の家です。
長野県産のヒノキ、カラマツを使い、礎石は、地元、安曇野の河原の石の上に柱を建て、通し貫と渡りあごで組んだ住宅です。
作り手は、小坂岳史大工(信州職人学校卒、信州伝統大工)による伝統構法の家です。
ぜひ、見学会にお越しください。
小坂建設株式会社 小坂 浩一(正会員)

秋山恒夫さんからの補足情報

見学会を主催される小坂浩一さんは、一昨年東京で行った増田一眞会長の『実務で使える木構造計算講習会─重要文化財「高木家」の解析を通じて』にも毎回来られ、盛んに質疑を浴びせられていた非常に熱心な若手勉強家です(会員、設計、松代町で「小坂建設(株)」を経営)。
今回の建物は小ぶりながら、「石場建て」「合成梁」「土壁」など、これまでの勉強成果を随所に盛り込んだなかなか見応えある建物のようです。
工事を担当した大工は、「信州職人学校」OBで、最近独立された小坂岳史さん(同じ姓ながら別人物、「信州伝統大工1級」を取得)。
この小坂岳史さんの方は、我々が昨年春、陸前高田市の広田半島に建てた「広田仮設談話室」の建設(気仙応援プロジェクト)にも、車を飛ばして応援に来てくれました。
技量ある二人のコラボで、なかなか面白い仕事が見れるのではと思います。設計の小坂浩一さんや、工事を担った大工の小坂岳史さん、構造チェックを行った立命館大学助教の向坊恭介さんなど、このように、伝統構法に挑む若手が出てくることは大変頼もしい限りです。
遠方ですが、ご関心ある方はぜひご見学ください。

石場建て家完成見学会の案内をダウンロード

過去の開催記録

創立十周年記念総会・東京セミナー

平成26年8月30日、31日
東京大学弥生講堂
(会報第30号に掲載)

第9回 年次総会・岩国セミナー

平成25年8月31日、9月1日
山口県岩国市 岩国国際観光ホテル
(会報第28号に掲載)

第8回 年次総会・姫路セミナー

平成24年9月1日、2日
兵庫県姫路市 イーグレ姫路あいめっせホール
(会報第26号に掲載)

第7回 年次総会・高山セミナー

平成23年8月27日、28日
岐阜県高山市 飛騨高山まちの博物館
(会報第23号に掲載)

第6回 年次総会・滋賀京都セミナー

平成22年9月25日、26日
滋賀県大津市 琵琶湖グランドホテル
(会報第20号、21号に掲載)

第5回 年次総会・安曇野セミナー

平成21年9月26日、27日
長野県安曇野市 穂高ビューホテル
(会報第18号に掲載)

第4回 年次総会

平成20年7月13日
東京都新宿区 工学院大学新宿キャンパス
(会報第15号に掲載)

第3回 年次総会

平成19年7月29日
東京都新宿区 工学院大学新宿キャンパス
(会報第12号に掲載)

第2回 年次総会

平成18年9月17日
東京都新宿区 工学院大学新宿キャンパス

第1回 年次総会

平成17年11月19日、20日
東京都八王子市 工学院大学八王子キャンパス
(会報第6号に掲載)

第0回 設立準備総会

平成16年4月10日
東京都豊島区 東京芸術劇場
(会報第1号に掲載)

実務に不可欠な最新情報を学ぶ木造建築の「防火と温熱環境」講習会

当会はこれまでに、「限界耐力計算法」や現存する伝統木造住宅を題材 にした「許容応力度計算法」など、木造の構造計算に関わる講習会を複数回、主催してきました。これらの講習会に参加し、そこで得た知識を活用されている方も多いかと思います。しかし、構造計算を学ぶだけでは木造建築の実務において不十分であることは言うまでもありません。
「防火」に関する近年の研究により、準防火地域における木造建築の延焼の恐れのある部分の軒裏を化粧にすることが可能になりました。内装制限はもとより、防火規制の厳しい都市部においては、屋根や軒裏、外壁等の防火に関する知識は実務上不可欠であり、昨今では、5階建ての大規模木造も建設されています。
時代の要請といえる建築物の省エネに関しては、「温熱環境」の知見は避けて通ることができず、改正省エネ法は様々な物議を呼んでいます。さらに、自然エネルギーの利用やエコ住宅についての関心も高まりつつあります。
そこで当会では、木造建築の「防火」と「温熱環境」の最新情報を学ぶ連続6回の講習会を企画いたしました。二人の講師をお招きした講座では、基礎知識の習得からスタートし、それぞれの最新情報の解説、実例の紹介など、実務に直結する知識を得ることができます。
ぜひ、この機会に講習会にご参加いただき、構造計算以外におけるスキルアップを図ろうではありませんか。

会場:中央工学校
日程:2月開講以降、月1回、午後1時~5時、
6回連続講座
第1回 2014年2月22日(土)
第2回 2014年3月21日(金・祝)
第3回 2014年4月12日(土)
以上、「防火」講習
第4回 2014年5月31日(土)
第5回 2014年6月28日(土)
第6回 2014年7月26日(土)
以上、「温熱環境」講習
詳しい講習内容はPDFをごらんください。
講師:「防火」担当 安井昇(桜設計集団代表・工学博士)
「温熱環境」担当 山田貴宏(ビオフォルム環境デザイン室代表)
募集人数:50名程度(会員・非会員の受講者を含め)

参加希望者は下記掲載のリーフレットの申し込み欄に記入の上FAXにて伝統木構造の会事務局まで。
26年度講習会チラシをダウンロード

構造見学会(熊谷) 新月の木国際協会研究会2010

会員より告知2件のおしらせです。

1)

構造見学会のご案内(埼玉県熊谷市)
四間松梁の木組

杣大工の技を四間松梁に活かした木組の迫力。
平成22年11月23日(火)祝日午前9時〜午後4時
設計施工:白根工務店
〒360-0014 埼玉県熊谷市箱田3-1-32
TEL/FAX 048-522-5763
(予約申込みは不要です)
詳しくはPDFの案内状をご覧ください。
101123shiraneをダウンロード

2)

新月の木と木材の品質について
(新月の木国際協会研究会2010)
研究発表会の案内

日時  平成22年年11月25日(木)
場所  自由学園明日館/東京都豊島区西池袋二丁目31番3号

プログラム
[午前の部](9:30〜)
研究発表 Ⅰ 月の作用に関する新しい考察(工藤英美 )
研究発表Ⅲ 木材の品質評価法への提案(チーズの評価法を参考にして)宮嶋 望 
昼食&交流会
参加費  一日 会員8000円 会員以外1万円(いずれも昼食代を含む) 
伝木会員は新月の木国際協会の会員価格で受付けてくれます。
詳しくはpdfをご覧ください。
101125shingetsuをダウンロード

 

伝統木造建築 修復人材育成講座 のおしらせ

大子町には、校倉造やせいろう組、貫構法など伝統構法による板倉がたくさん現存しています。
しかし、これらの板倉は一般にその存在と価値を注目されておらず、
放置されているものも多く見受けられます。これらの板倉をその価値を損ねず
使いやすく改修できたならば、伝統構法の良さを伝える良い事例となるでしょう。
(案内チラシより)

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◎第1回 平成22年12月11日(土)~12日(日) 「実測調査を行なう」
◎第2回 平成23年 1月29日(土)~30日(日) 「修理計画を作成する」

第1回では、板倉を事例とし、参加者が自ら実測調査し、木造建造物の構法的特徴の見方を養い、破損状況の診断方法、修理方針策定の考 え方について学びます。

第2回では、各自設定した改修方針を踏まえた修理計画をたてます。部材構成表を作成し、部材の取替など施工方法と工程の検 討も行います。

文化財建造物の調査、復原、修理設計、監理を実際に行ってきた川村哲夫氏を講師として迎えます。
ほかではあまりない企画になるであろうと思っております。多くの方の参加をお待ちしております。

申込み先お問い合わせは、案内チラシをご覧ください。
>>>こちら 101211daigoをダウンロード

なお、本講座は、木の文化塾の事業として、「文化庁 地域伝統文化総合活性化事業(後援:大子町、大子町教育委員会)」の採択を受けており、その一事業として、行われるものです。本年度の修理計画をもとに、来年度以降、板倉の修理工事を通した人材育成講座の実施を予定しております。また、木の文化塾では、茅葺屋根の差し茅や瓦葺き替え、土壁塗りなど、さまざまな修理技術の講座を検討しています。

伝統木構造の会でも、主体的に関わっていく予定です。
こちらもお楽しみに。