■第3回 伝統木構造の会秋季セミナー・in 鳥取
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昨年は北陸新潟関川でしたが、今年は日本海側をグゥ~ンと南下し鳥取県です。鳥取県の真中にある倉吉市と三朝(みささ)町を会場に開催します。
倉吉市は江戸中期に出来た城下町、市内を流れる玉川に沿って白壁土蔵が並び、時代を超えた懐かしさあふれる街並みです。セミナー開催時は重要伝統的建築物群保存地区で「伝統建築フェア」というイベントが開催中でもあります。
セミナー会場は明治37年4月、時の皇太子殿下の御座所として建設された『飛龍閣』です。『飛龍閣』は重要伝統的建築物群保存地区(倉吉市内)と隣接した名勝『打吹公園』の内にあります。
国宝『投入れ堂』は鳥取県のほぼ中央に位置する三朝町の山間部(標高500m)にあります。三朝町は倉吉市と隣接しています。この度、お隣の島根県大田市の石見銀山が世界遺産に登録されました。ここ三朝町も三徳山三仏寺を世界遺産に登録することを目指し、いろいろと頑張っておられます。また、三朝町の温泉は高濃度のラドン含有量を誇る、世界屈指の放射能泉です。多くの文士も訪れています。
修験道の地、「三徳山三仏寺」の国宝『投入れ堂』に触れ、伝統木構造を今一度見つめ直してはいかがでしょうか。 セミナー実行委員長 倉恒 俊一
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鳥取セミナープログラム(予定)
開催日 10月8日(月・体育の日)・9日(火)
参加費 会員5000円 非会員10000円 学生2000円
交流会 5000円(学生3000円) 9日昼食 1500円
宿泊費 各自で支払い
![第3回_伝統木構造の会秋季セミナー・in 鳥取 写真](https://denmoku.org/wp-content/uploads/2007/09/6a0128772b3e7a970c0120a828116f970b-800wi.jpg)
Photo by TOZAWA, Mitsuhiro
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■「伊勢」サマーセミナーへのお誘い
伝統木構造の会 東海事務局主催
伊勢サマーセミナー
2007.9.8(土)9.9(日)
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■「伊勢」サマーセミナーへのお誘い
遷宮を待つ「神宮」のたたずまいは静かに皆様をお待ちしております。1300年の時間を感じさせない、現代の建築の美と木組みの美しさを彷彿とする社は改めて歴史を感じてしまいます。伝統構法に携わる私達はその感動を次の世代に伝えたいと思い、「伝統木構造の会」をつくりました。そして、その思いを皆様に少しでも伝わることを願って、このサマーセミナーを開催する運びとなりました。会場となる「神宮」、そして門前町は日本のくらしの大切なものをもう一度考えさせてくれる建物がたくさんあります。そして「神宮」は技術者として、デザイナーとして、伝統構法に携わる私達に語りかけるものがたくさんあります。それは何か探しに来てみませんでしょうか。
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■伝統木造の創造的発展のために
伝統木構造の会 会長 増田一眞
伝統木構造の会は、我国の伝統木構法を継承し、さらに発展させるための、職人と設計者、山林業や材木業、地場産業、そして伝統建築文化を愛する全ての人々の会です。木造でなく木構造としたのは、構造の面から伝統否定が為されているからです。耐力の証明を、数字できちんと示さないと伝統木造は実現できません。
数千年の歴史をかけて歴代の棟梁たちが創造したすばらしい精神と作品、民家や社寺にみられる端正な優美さと自然さ、融通無碍ともいうべき自在性、伝統技法に凝縮する合理的核心、これらを全て受け継ぎ発展させこそすれ、決して衰退させてはなりません。伝統木構法を我々の代で絶やしてしまうのか、それとも継承し、発展させ、創造し続けるのか、が今問われているのです。
祖先たちの残してくれたすばらしい遺産を捨て去ることは歴史的な犯罪であり、同時に、世界に対する日本人の義務を放棄する事でもあります。
古き良き技法の伝承と発展の道は障害が多く、地道な努力を強いられる苦しい道ですが、然し又、日本民族の文化の精髄を明日に伝える誇りを伴うみのり豊かな道でもあります。建築文化創造の主役たる職人と協力して、伝統木構法を科学に迄高め、良くない仕様を全て追放するために、多くの人の知恵と力とを伝統木構造の会に寄せて下さることを、心から訴えます。