■「秩父の山の木で建てる伝統構法の家」完成見学会のお知らせ

「秩父木組みの家プロジェクト」は、

①秩父の山の木でつくる
②伝統構法を範としてつくる
③秩父の職人の手でつくる

を家づくりの基本的な姿勢として取り組んできました。

2008年11月の新月伐採から、2年間の工程を経て無事、完成見学会を開催する運びとなりました。

当日は、構造の監修をお願いした特定非営利活動法人伝統木構造の会会長の増田一眞氏に「伝統木構造の普及にむけて」と題してお話ししていただく予定です。

多数のご参加をお待ち申し上げます。

 

開催日時:平成22年10月31日(日)
15:00~17:00

14:00 受付開始
15:00~17:00 解説・交流会
17:00 見学終了後、懇親会会場に移動

 会場住所:埼玉県秩父市上野町18-3
西武秩父線:「西武秩父駅」下車  徒歩7分

概要
設計:鈴木久子建築設計室 
施工:山中工務店
構造監修:(株)増田建築構造事務所 増田一眞
立体解析:(株)イエサブユナイテッド 槙田 敦

参加費 無料(資料代 ¥300-) 
懇親会 3、000円

主催
特定非営利活動法人 伝統木構造の会 住宅研究会

〒151-0053
東京都渋谷区代々木2-36-6
電話 03-3370-8528

詳細とお申し込み
下記PDFをダウンロードして、プリントアウトした後
03-5834-8605にFAXし てください。

101031denmoku_kengakuをダウンロード

第 6回(平成22年度)総会 大工棟梁と伝統建築をみつめる旅 のご案内

■NPO伝統木構造の会 第6回年次総会

 我々は手を動かして家を つくるという原点に立ち返り、
実践から始めようという方針のもと、本年度の総会を企画しました。

 琵琶湖の壮大な風景のもとで、 明日の実践に役立つ鋭気と新たな仲間を見つけましょう。
会員はもとより、学生・見習い大工や伝統木造に関心を持っている方をもお誘いの上、ふるっ てご参加ください。

日時:平成22年9月25日(土)午後1時より午後6時まで
会場
:琵琶湖グランド ホテル

 当日は、総会に引き続き、基調講演および本会会員の皆様が抱える諸問題に切り込む実践例を中心にした問題提起と分科会形式の討論会を企画しております。

基調講演

「数寄屋造りを築き あげた職人の技とあるべき姿(仮題)」
      講師:中村昌生先生

企画  「実践例の紹介」

     1.「木の文化塾に取り組み…茨城大子」
      菊池ヒトシ建築事務所 
     2.「石場建て建物で確認申請…滋賀県」
      梓工務店
     3.「京町屋の耐震・防火改修の実践…京都(案)」
      悠計画研究所

企画  「分科会形式の質問討論会」

オ プショナルバスツアー
■大工 棟梁と伝統建築をみつめる旅

 翌 日9月26日にはオプショナルツアーとして、京都コース、兵庫コースのバスツアーを企画しております。大人数で訪れることができない所を特別に見 せていただける絶好の機会です。大工会の棟梁が同乗しますので、見所、感想なども自由に聞けます。

日時:平成22年9月26 日(日)
   朝7:30に琵琶湖グランドホテルより出発

(1)京都コース

(2) 滋賀コース

総会およびイベントに関する詳細、申込書は、
こちらのPDFにてご覧ください。

100925soukaiをダウン ロード

 

※追記1
CPD認定行事
総会(基調講演及び分科会)および翌日のオプショナル・バスツアーに、日本建築士会連合会のCPD認定が取れました。
日本建築士会連合会のホームページで確認できます。
https://jaeic-cpd.jp/
1)総会基調講演及び企画1: 9月25日(土)「実践例の紹介」3単位
2)オプショナル・バスツアー:9月26日(日)5単位
3)参加される方は、番号(建築士会CPD番号、建築士番号、建築施工管理技士検定合格番号等)を現地受付で記入していただきますと単位がとれますので、番号がわかるようにしておいてください。事前に事務局へメールいただければ受付簿に記入しておきます。

9月26日(日)オプショナル・バスツアー
オプショナル・バスツアーのみでも参加できます。
先のご案内では、宿舎琵琶湖グランドホテル7:30発(京都・滋賀両コースとも)だけでしたが、途中、次の駅からも乗車できます。
京都コース:宿舎琵琶湖グランドホテル7:30発→京都駅八条口(集合8:30、出発8:45)以下ご案内どおり。
滋賀コース:宿舎琵琶湖グランドホテル7:30発→JR大津駅(集合8:45、出発9:00)以下ご案内どおり。

※追記2
京都バスツアー変更のお知らせ
長成庵の見学中止の為、いかのようにタイムスケジュールを変更させていただきます。

  三井寺   ー    曼殊院    -    昼食
(9:15~10:15)  (11:00~12:15)  (12:30~13:15)

  對龍山荘  ー  ヒコバエの家   - 京都駅八条口
(13:30~15:00)  (15:20~17:00)   (17:25分頃)

 

信州職人学校「第9回公開講座」(直井光男棟梁)のご案内

伝統木構造の会正会員 秋山恒夫氏より寄せられた情報です。

*****以下引用

お世話になります。

梅雨が明け、毎日暑いですね。
さて、急なご案内となりましたが、昨年から開講している「信州職人学校」では、今週7/24(土)、直井光男棟梁(本会・大工会会長)をお招きし、以下のような催しを行いますので、ご案内させていただきます。
遠方のため参加は難しいかもしれませんが、本会の会員に関する動きの一つとして紹介させていただきます。
長くなりますが、この学校のその後の動きについても、下段に簡単にご報告させていただきます。
ご関心ある方、ご都合つく方は、ぜひご参加下さい。
 
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信州職人学校・第9 回公開講座
     宮大工 直井光男棟梁による講演と大工道具の実演」
 

■日
時:2010年7月24日(土)13:00~16:30

■会
場:建労会館(長野県建設労働組合連合会、長野県松本市宮渕本村1-2)
■受講料:組合員の方 2,000 円、組合員以外の方 3,000 円
■定 員:50 名(定員になり次第締切)
■講 師:直井光男 氏(建築直井、宮大工)
■申込方法:7月21日(水)までに、FAX にて長野県建設労連まで(*締切を多少越えてもOKと思います)
■詳細案内チラシ+申込書:http://www.u-kensetu.gr.jp/pdf/10koukai9.pdf
  長野県建設労連ホームページ:http://www.u-kensetu.gr.jp/
  信州職人学校のページ(昨年、基礎2級コースの古い内容で、簡単なものですが)
                http://www.u-kensetu.gr.jp/shyokunin/index.htm
 

(さらに…)

伝木20号(平成22年8月20日発行)

目次

■ 関西発の第六回年次総会に向けて/総会準備会

■ 関西での総会にあたって/上池伸

■ 伝統を未来につなげる会の政策提言とその解説/後藤治

■ 総務だより「柔らかい組織を目指して」/成岡茂

■ 木製建具のディテール五/松本昌義

■ コラム・古民家畏るべし/稲 貴夫

■ 長徳寺の土台

伝木20号 写真 

 この建物は寛文七(一六六七)年、埼玉県川口市芝の臨済宗の古刹長徳寺の本堂である。

 現在に至るまでに大きな改修工事が天保四(一八三三)年から七(一八三六)年と、平成十四年から十七年二回おこなわれた。関東大震災では、境内の多くの建物が倒壊を含め大きな被害をうけた。 本堂は倒壊を免れたが、いたる所の壁に筋違が挿入され修復が行われていた。平成の改修では、これらの筋違を外し耐震補強が考慮された。

 正面通りは自然石の玉石にホゾを挿した石場建てで、他三方には土台(檜六寸角)が建設当初から設けられていたことが確認された。 土台の継手は追掛大栓継(長さ二尺)で、礎石の玉石との間に飼木(長さ一・五尺巾六寸高さ三寸)が設けられ、これをひかり付けすることで建物の水平を調整していた。

 なお、境内に新築された信徒会館は、田中文男氏の最後の設計で、禅宗様式を用いた儀式ホールと、書院造りの座敷とで構成された秀作である(田中文男氏は平成二十二年八月九日永眠された。 その功績に思いを致し、冥福をお祈りいたします)。(風)

伝木19号(平成22年6月20日発行)

目次

○災害支援と伝統構法修理技術研修会を終えて〈柏崎市五日市と茨城大子にて〉
  
/井上説子

○大子研修会に参加して/大屋工務店 大屋佳葉・大屋慶?

○「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験」新体制で再スタート
  /上野英二

○左官職人/新保正一郎さんに聞く(四)

○新保正一郎さんに聞く・鳶のはなし/桐河俊雄

○新保正一郎さんの仕事(三)三浦清史

○秩父木組みの家プロジェクト奮戦中/鈴木久子

○木製建具のディテール(4)/松本昌義

○古民家再生工事を請けて/上内康弘

○講習会「伝統を語るまえに・・・・知っておきたい日本の木造建築工法の展開」
 
報告/佐々伸子

○旧横田家の土間上の渡顎・大栓打ちの梁組〉

 この建物は一七〇〇年代末頃に建てられたつくば市(旧新治郡桜村上大角豆)の代々農業を営んできた横田家の居宅であった。
 研究学園都市の建設が始まって二十年が経過した際に筑波地方の典型的民家を「伝統と開発の調和を象徴するもの」として学園都市中心部の公園内に移築された。この住宅にみられる技法は、外周部に土台を設け、全ての部屋に天井が張られた、現代住宅へ繋がるひとつの完成したかたちと捉えることができる。見栄を意識した感覚はその構成材料の仕口や仕上げに表れている。
 見えるところは、込栓・車知栓打ち・落し蟻・渡顎大栓打ちなど巧妙な仕口にしているが、見え隠れの仕口は鼻栓打ちで簡略化している。この建物は移築の際に構造計算により安全性の確認が求められ、杉山英男先生の指導のもと、我が国では二番目の実物建物の水平加力実験が行われた。最大荷重7.1t時でせん断係数は0.125で、この際の柱傾斜角は、土間東通りで約1/65ラジアン、土間ザシキ境で約1/40ラジアン、オクザシキ西通りで約1/30ラジアンであった。建物の固有周期は0・5秒であった。(風)

旧横田家の土間上の渡顎・大栓打ちの梁組

1)「旧横田家の土間上の渡顎・大栓打ちの梁組」

 

竹コンパスを駆使してひかり付けの実習 大子研修会

2)「竹コンパスを駆使してひかり付けの実習(大子研修会)」

 

どこが房州石でどこが擬石? 靖國神社

3)「どこが房州石でどこが擬石?〈靖國神社〉

 

古井家復元後の写真

4)「古井家復元後の写真」