2007年12月28日
やや曇り空の元、現場が昼休みになるちょうど正午から
見学会は始まりました。
増田先生の提唱する木造アーチの架構が透き通る冬の空に浮かんでいます。
意匠設計担当の芝氏や構造担当の三浦氏、そして増田先生
からも実際の架構を前に説明をいただき、
また各々個別に興味深く質問や説明にと花が咲きました。
見学時間は1時間と短いながらも、参加した方々はそれぞれ
成果を持って見学会を終わろうとした時、
増田先生から、「同じ事業主さんの保育園でRC造の古い建物
を耐震補強した現場が近くにあるから皆で見に行こう」
と誘われ、ぞろぞろとみんなで現場を後にしました。
現場から歩くこと15分。
神社の横に建つ、確かにかなり古い保育園。
さすがに今日は園児もいなく、閑散とした様子。
とことこと増田先生が建物に近づいて、ひょいとテラス窓をあけると
大きな材木と、大工さん。
なんだ、現在改修中なのですね。
RC造の細い梁をクリの木で耐震補強。先生曰く、
「昔の炭坑の天井の崩落防止と同じだよ。」とのこと。
興味深い工事でここでもやはり皆さんの質問はつきません。
一通り見せてもらうと、また増田先生から
「近くに所沢から移築した古い蔵があるから見に行こう」ということで
さらにみんなで散策です。
そろそろ矢切駅の方が近くになりつつある位置です。
手前と奥に並んだ蔵。手前の蔵は現在、喫茶店とギャラリーとして使われています。
「結花(ゆい)」といいます。年内は26日に終わっていたところ、ご無理を言って見せてもらいました。
「2階のギャラリーの小屋組みが圧巻なんだよ」という
先生の言葉につられて、かわいいタンス階段を2階へのぼると。
確かに圧巻です。
松の白身をそぎ落とし、それでも径40センチはあろうかという梁の重なり。
予定では1時間で終わる見学会が楽しいサプライズで3時間の長丁場となり
最後は矢切駅近くのそば屋で空腹を満たしての解散となりました。
みなさま、来年もよろしくお願いいたします。
(記:日野、撮影:北、日野)